明日の君は笑う


くすっと笑って≪はいはい≫と返信する。


そしてしばらくして出ようとすると,また携帯がなった。


「もしもし」


『俺ー。もう着いたぞー』


「はいはーい。ちょっと待っててー」


『おう』


ピッとボタンを押し,早歩きで玄関を出る。


校門のところを見ると,わずかに人だかりが。


「だから嫌だったのよ…」


いつもこうなる。

近付くにつれ,ヒソヒソ声が聞こえてくる。


「誰,あの人…」


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