明日の君は笑う


「ああ,奈々穂」


自分の部屋に行こうとした瞬間,お母さんに呼ばれた。


「何?」


「明日からキリア君奈々穂と一緒の高校行くらしいのよ。だから行き帰り一緒に行ってあげて」


「…は?」


「よろしくね,ナナホちゃん」


「…はい」


ルナさんにそう言われると,嫌だとはいえない。


「ナナー,これからよろしくね♪」


「…学校では普通の挨拶しなさいよ」


「分かってるって!!」


分かってるのかどうか分からない笑顔を見せるキリア。


「はあ」


波乱な予感がするのは私だけ?


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