Chocolate Fondue

突然、香神の体がふわりと持ち上げられた。

「わっ!」


そして、次の瞬間、三栗が小柄な香神を抱きしめたまま、回り始める。
遠心力でしばらくクルクル回っていた二人は、再びしっかりと抱き合った。

「ちょっと、目が回りました」

「すみません、大丈夫ですか?」


香神は小さくうなずいて、三栗の大きな胸にそっと顔をうずめた。


< 21 / 23 >

この作品をシェア

pagetop