大好きな彼女

午後の部


午後の部は応援合戦からの
スタートだ。

どの組もすげぇ声出ていて
盛り上がっている。

『50m走と障害物競走に出場する人
は入場門へと移動してください』

アナウンスが入って、優雅は
障害物に出るから入場門へと向かう。

「優雅、頑張れよ」

「おう」

優雅は手を振り、背を向けて
走って行った。

50m走の出場する人たちが
音楽似合わせて入場してきた。

周りは応援合戦でガヤガヤしていた。


大太鼓の音、応援団長の大きな声が
体育祭を盛り上げた。

そこには平田の姿があった。

前まではこいつにイライラしていた。
でも、今は全然そんな感情はない。

今、平田に何も言っていなかったら
イライラしていたかもしれない。



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