大好きな彼女

 「蓮・・・苦しいよ―、緩めて?力・・・」

 「やだ」

 「えぇー、苦しいよ」

 「やだ」

 凛花に何言われてもすべて否定する。

 「離さなくていいから、力だけ、力だけ
  緩めて?苦しい・・・ほんとに」

 「あと、もう少しだけ、だめ?」

 「ぅーん・・・少しだけね?」

 「うん」

 俺は凛花の背中に顔を埋める。

 ・・・すげぇ、小さい背中。
 凛花の甘ーいにおいがすごくする。
 いいにおいだよ、ほんと。
 凛花の背中とにおいはすげぇ落ち着く・・・

 俺は少しだけ抱きしめる力を緩めた。

 


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