大好きな彼女



「俺さぁ、小さい頃、母親とはうまくやってたんだ。

 だんだん、俺が大きくなるにつれて
 母親がおかしくなってった。


 ・・・・きっと俺のせいで


 俺が生まれてきたせいで・・・・・」



凛花が急に抱きついてきた。


凛花は泣きながらも必死に俺を慰める。
背中を優しく叩いて・・・


「蓮のせいじゃ・・・ひくっ、ないよ?蓮が・・・ひくっ、
 悪いんじゃ・・・ひくっ、ないよ?


 生まれてきたせいで、とか言わないでよ・・・

 あたしは・・・あたしはそんなこと思ってないよ?」


「ありがとな・・・凛花」


凛花は優しく俺の体を包んでくれた。



俺は、親との関係はあまり良くない。
寂しい思いをさせられるだけだって・・・


でも、凛花は違う。

凛花だけは・・・凛花だけは・・・
本当の俺を、隅から隅まで受け入れてくれた。



俺の親とは違って・・・

凛花は俺のそばにずっといてくれる。



ほんと感謝してる。凛花には・・・



「ありがとう」だけでは伝えられないほど。






< 190 / 270 >

この作品をシェア

pagetop