大好きな彼女

 俺は、こんな綺麗な凛花を見つめてる奴が
 いねぇか、心配で仕方なかった。

 この凛花の顔を隠したい。今すぐ・・・
 でも、電車の中だし・・・ちょっと恥ずかしいから
 無理だ。
 
 無自覚すぎる凛花にはわからねぇだろうけど、
 既に周りの男は凛花の方に視線をやる。
 すごく腹が立つ。

 「凛花は俺のだっつーの」、と
 心の中でつぶやいた。

 「蓮、怒ってる?」

 「いやっ」

 やべぇ、顔に出てたみたいだ。

 「ほんと?」

 「ほんとほんと」

 「ならいいや」

 凛花は、俺が考え事をしているときに
 よく見つめてくるから、すげぇ怖い。
 ビビるんだよなぁ。
 
 
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