パパは幼なじみ
朝食後、すぐに部屋に戻った。なんとなく拓人と顔を合わせづらい。
制服に着替えながら昔を思い出した。
“将来は真奈ちゃんと結婚する!!”
“真奈も拓人くんと結婚するー!!”
あの頃はそう言って、2人で暮らすことを夢見てたはずなのに。実現したって今の現状じゃ、気まずいだけだ。
擬似彼氏ができた上に、パパになった幼なじみとの2人暮らし。
ハチャメチャだ…
しばらくぼーっとしていて、ふと時計を見ると7時30分を過ぎていた。
「ヤバいっ!!徹くんと待ち合わせしてるんだった!!」
付き合う、ということで毎日一緒に学校に行くことになった。待ち合わせは、分かれ道に7時20分。
「急がなくちゃ…っ!!」
勢いよくドアを開けると、片手に弁当を持った拓人が立っていた。
まさか、さっきの言葉を聞いて……
「ずいぶん急いでるな。ほら、弁当。」
「あ、ありがとう。いってきます!」
「俺も一緒に…っ」
「ごめん、急ぐからっ」
「……いってらっしゃい」
見送ってくれた大好きな拓人の笑顔が、今は怖かった。
制服に着替えながら昔を思い出した。
“将来は真奈ちゃんと結婚する!!”
“真奈も拓人くんと結婚するー!!”
あの頃はそう言って、2人で暮らすことを夢見てたはずなのに。実現したって今の現状じゃ、気まずいだけだ。
擬似彼氏ができた上に、パパになった幼なじみとの2人暮らし。
ハチャメチャだ…
しばらくぼーっとしていて、ふと時計を見ると7時30分を過ぎていた。
「ヤバいっ!!徹くんと待ち合わせしてるんだった!!」
付き合う、ということで毎日一緒に学校に行くことになった。待ち合わせは、分かれ道に7時20分。
「急がなくちゃ…っ!!」
勢いよくドアを開けると、片手に弁当を持った拓人が立っていた。
まさか、さっきの言葉を聞いて……
「ずいぶん急いでるな。ほら、弁当。」
「あ、ありがとう。いってきます!」
「俺も一緒に…っ」
「ごめん、急ぐからっ」
「……いってらっしゃい」
見送ってくれた大好きな拓人の笑顔が、今は怖かった。