まだあなたが好きみたい


不完全燃焼ってなにひとついいことない。



ああブス。



超ブス。



携帯が鳴った。付き合ってる女からだ。


あからさまに取ってつけたような嘘をでっち上げ、ほとんど一方的に彼女を置いてこちらに来たのだから当然だろう。



内容はやっぱり、遠回しではあるけれども、俺の裏切りを探る疑問系。



一悶着あるかな。


ないかな。



いや、あるだろうな。



匡は返信しようとしてやめた。



試合の後は半日の休みに当てられていた。

昨日も練習だった。

実際、半日とはいえ、がっつりくつろげる自分だけの時間を与えられたのは高校に上がってから始めてと言ってもいい。



普段なかなか時間に都合がつかない分、今日くらいは彼女に存分に尽くそうと思っていた。


今からでも取って返せば十分は時間は確保できるだろう。

だが今の彼にそこまでの気力はない。



あいつのせいで―――……。


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