ちっぽけな奇跡のはなし

3人目



次の日の朝、

何事もないように家を出ると
駅へと急いだ。



巴菜が駅に着くと、もうカレは待っていた。



腕時計をチラリと確認して顔を
きょろきょろさせて、周りを見ている。


そして、巴菜に気付くと笑顔でこちらに
手を振った。



「ごめんなさい!待たしちゃいましたか?」


「ううん!今来たところだから!」


そして、2人で切符を買って
改札口へ入った。





< 83 / 178 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop