幼なじみと秘密の時間
和弥の苛立ち(回想)
屋上から教室に戻ってくると
和弥が廊下にしゃがんでいた。


………和弥。


「おかえりー」


私を見つけると、低い声でそう言った。
和弥はしゃがんだまま、下から見上げてきた。
私は、和弥の前にしゃがんだ。


「で?報告は…?」


ニヤっとしながら聞いてくる和弥に
ムカッとしながらも、


「うん、告白された…」


「うん。で?」


「夏の大会、見に来て欲しいって」


「行くんだ?」


「うん。断る理由ないし?
ちょっと見てみたいし」


「ふーん」


私の返事を聞く前から、答えは分かっていた様で
興味なさそーな雰囲気だった。


さっと立ち上がると、そのまま教室に
入って行った。


何なの!?自分で待ち伏せして聞いてきた
癖にあの態度。


さすがのマイペースにイラっとした。
もう、知らない!!

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