おくすりのじかん
「お似合いに決まってるじゃん。
洋服はちゃんと俺に合うように
コーディネートしたんだから~」


「え!?そうなの?」


「だからプレゼントしたの
いつもの祥子さんスタイルじゃないでしょ」


「でも こういう感じってすごくいい」


「似合うよ。
何せ髪型が可愛い」


「自画自賛だ~
でもすごく気に入った。
私も変われる気がしてきた」


「変わらなくていいよ。
祥子さんだから素敵なんだよ・・・・。
ただ祥子さんに足りないのは そんな本当は素敵な
自分を好きになれなかったこと
自信が持てなかったこと それだけだよ」


「自分を好きか・・・・なんてことは
今までなかったもん。どこかに消えてしまいたいとか
世界中の人から見えなくなって透明人間になりたいとか」


「正也さんとの距離だって
絶対縮まってるからさ 多分性格や
居心地の良さを一番理解してるのは あの人だからね。
俺は祥子さんの可能性をみいだしてたとこは
一番だけどさ」



正也・・・・・

あ 私の好きなのってそうだ 正也だった・・・・はず・・・・。
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