3つかぞえて、君と青
「夏祭り?」
終業式で午前中に学校が終わったその日は
結伊と2人で気だるい昼下がりの帰り道をとぼとぼ歩いていた。
譲は夏休み中めいっぱい入ってしまったバイトに向かっていった。
千樫はぶーぶー文句を言いながら、物理の補習のために午後も学校に残っていた。
「そう、1週間後くらいにあるだろ。」
「4人でいこうよ!」
わたしが暑いアスファルトの上でスキップすると
ぬるい空気が揺れて、遠くのアスファルトが波うつようだった。
「4人でいくのもいいんだけどな」
結伊は先を行くわたしの手首をつかんだ。
夏特有のじりじりといいう音が
その時だけ一層大きく聞こえたような気がした。
振り返って結伊を瞳にとらえる。
「2人でいかないか」
え。
捕まれている手首だけが溶けてしまいそうなくらい熱かった。
期待したい
甘い妄想を本物にしてほしかった
「2人で、いこっか」
結伊は安心したように、照れ臭そうに笑った。