監禁ゲーム 1996〜2008
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2008年 12/1

12月の初め、朝日がビルの隙間で輝いている。

屈折を繰り返す朝日は、新たな色を増している。

時間が経つと、当たり前に光は消える。

また、当たり前に光は現われる。

しかし、人間は違う。

人が死ぬことは、もう2度と当たり前に現われることはない。

逆に、当たり前に消えてしまうのだ。

いつしか、いないことが当たり前になってしまう。
 

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