~D*A doll~
ノロノロともう慣れた屋上への階段を上っていく。
「……喉かわいたぁ」
もう1パックジュースを買っておけばよかったな、なんて思いつつも屋上への扉についてしまった。
よっこらせ、と扉を開けてすがすがしい空気を胸いっぱいに吸い込んだ。
「次から素直にここに来よう」
ここなら聖龍以外は誰もやってこないらしいし。
最近は別に無言の時間にも慣れてしまい、龍翔はなぜか総長室にこもらずあたしの隣に居座るもんだから、少しは心地いいと思っている自分もいる。
じりじりと攻めてくる日差しに、日焼け止めらなきゃなぁなんて思いながらも、制服が汚れることも気にせずごろりと寝ころんだ。