~D*A doll~








「おはよう~」







へらりと笑って挨拶をすると、遼様と龍翔には舌打ちをされて、瑞樹と諷都くんにはにっこりと挨拶を返された。









あたしの最近の癒しは、よくあたしに話しかけてくれる瑞樹と、嫌な顔を向けなくなった諷都くんだ。









もう二人の笑顔の裏に何が隠されていようがあたしは気にしない。









イケメンだから何でも許される根性で全く気にしない。











面食いなんだ、許してくれ。










「おい、莉々花」











そしてやたら不機嫌な龍翔に声を掛けられ、龍翔のほうを見ると。









地面に座り込んでいるあたしに視線を合わせるよう、龍翔も座り込んできた。











「お前、スカートぐらい気にしろよ」













そしてあたしのスカートの端をビーンと引っ張って、寝ていたせいか捲り上がっていたそれを直してくれた。










「……ありがと」








龍翔らしくない優しい行動に、少し照れながらお礼を返す。








「他の男に無防備に晒すな」









そう言ってあたしの頭をポン、と撫でた龍翔は立ち上がって階段の方へと歩き始めた。











「……あれ。龍翔どこ行くの?」









「ターバコ。切れたからコンビニ行ってくるわ」










……タバコ?龍翔、タバコなんて吸ってたっけ……?









一度も龍翔からタバコの臭いなんてしたことはない。










それは諷都くんも同じなようで、龍翔が去って行った方向を見ながら首をかしげていた。

















< 324 / 359 >

この作品をシェア

pagetop