~D*A doll~
そして、賑わう繁華街。
あたしは、ナンパをされるためにうろうろしていたけど…。
変なやつに捕まってしまった。
「あのぉ?櫻井莉々香さんですよねぇ?一枚だけでいいんでいいですかね?」
……今日は、運の悪い日だ。
そもそもあたしに運なんてないか。
そんなことを思いながらも表面上は笑顔。
このしつこい男はモデルのスカウトらしい。
せめて一枚だけでも写真を…!ってさっきからついて周られている。
「ごめんなさぁい。あたしぃ、これから待ち合わせしてて…」
「10秒もかからないんですよ!」
「ごめんなさぁい。あたし学校抜けてきてるんでぇ、そんな暇ないんですよー」
さっさとどっか行って。
……イヤ、待てよ?
早歩きで歩いていた足を止めて、スカウトの奴の顔を見る。
…うん、結構イケてる。
「えっとぉ…。あたしと遊んでくれたら写真…一枚だけならOKですよぉ?」
「…え!?ホント?」
「はいっ」
今日の男は、これに決定。
そしてなら行こう、と前を歩き出した男について行こうとしたけど…。
……なんか、無理。
「…あぁ。ごめんなさい?あたし、待ち合わせしてるんでしたぁー!では、失礼しまぁす!」
そう言ってこいつから走って逃げた。
後ろから声が聞こえているけど、それを振り切るように走る。