Candy〜20年越の初恋〜

学校から帰り、自分の部屋のベッドでひたすら後悔していると

｢小畑〜！｣と言う声が聞こえてきた。


私はマンションの3階に住んでいて、部屋側から叫ばれればすぐに分かる。

ばっと窓をあけると、冬真くんとあっくんが

｢ホワイトデーのお返し！ポストに入れといたからあとでとりにいって｣

と叫ばれた。

｢あっ‥ありがと〜！！｣

そう返事をすると二人は手をふって走っていってしまった。

見送った私は速攻でポストへ行く。
エレベーターを待つ時間さえもったいない気がして、階段を勢いよく降りていった。

ポストにゎ可愛くラッピングがされた二つのプレゼントが入っている。

今度は全速力で階段をかけあがり自分の部屋に入った。