スカイ×ブルー

「ごめん。 ちょっと散策してた」

チラっと葵くんに目をやるが一切表情が変わる事なく、こちらを見ていた。
見透かされているようで、つい目を逸した。


「そっか。 ってかお前らいつ仲良くなったんだ?」


「その散策中に会ったんだよね?」


何を考えているか全然読めない問いにただ頷くだけだった


「へー。 あっ蝶愛帰っていいぞ」


ずーっと待たされた末言われた言葉。



ハァ?



「えっ?」



「悪い悪い。 先葵に用があるからさ。
気ぃつけて変えろよ?」



なんじゃそりゃあ。
じゃあ最初から呼ぶなよ。

喉から今に飛び出しそうな暴言を必死で引っ込め、


「それでは」


葵くんに対抗して、笑顔で去った。




< 26 / 201 >

この作品をシェア

pagetop