スカイ×ブルー

友達





「キャーーーー!!!」



黄色い歓声が響き渡ったと思うと、トーマに手を掴まれ、集団の中を駆けた。
校舎前に着くと振り払うように手を離された。

呼吸を整えると、「ちぃーの事信じるからなッ! 裏切るような事あったら許さねぇーぞ!!」


トーマに制され、頷く事しか出来なかった。
女嫌いだと思ったけれど、そうではなく堅固なだけなのかな?



「キャーー!!!!!!」


再び歓声が聞こえる。
たくさんの言葉が飛び交うせいで何を言っているか分からない。



あたしは目の前の女たちの目当てが知りたくて、背伸びをくりかえした。





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