会えないとき

平日の朝
千葉優花は目覚ましの音と共に
ベッドから体を起こした

「やばー!遅刻しちゃう!」

時計の針は
7時57分

優花の通う学校は
8時20分を過ぎると遅刻となってしまう

ベッドから体を起こして
一階のリビングへ向かう

「優花!遅刻しちゃうでしょ!」

リビングへ降りると同時に飛んできた
母の怒鳴り声

うるさいなぁ、わかってるよ。

と心の中で返事をして優花はテーブルにある
お弁当を鞄に入れて制服に着替える

今日から新学期なので
いつも以上に化粧をしていくつもりだ

「もー!時間ないし、最悪!」


一人でたらたらと文句を言っていると
優花の携帯が鳴った

「もう、朝の忙しいときに誰からさ」

と優花はまたも文句を言いながらも携帯を開く

すると表示されたラインの内容には

赤坂亮
と表示があった

優花はその名前をみた途端
動作が止まった

「おはよ」
とだけ送られてきた内容に少し戸惑いながら

「おはよー!」
とだけ返信をして、再び準備をはじめた

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