イケメン王子の花メイド
*エクレア

ご帰宅されました








――――――――――――
――――――……





「花ちゃん、次は中庭行こっか」


「はい!」




廊下の掃除を済ませた私達は、二人並んで中庭へ向かうことに。


あれから茜さんは、今まで通り有馬さんと話せるようになったそうです。


いや、今まで通りは語弊があるかな。



有馬さんに想いを告げられた茜さんは、どこかそわそわしている感じで。


なんだか付き合いたてのカップルを見ているみたいです。



とりあえず、いい形に収まったのかな。





「そろそろ棗様も学校から帰って来られるわねぇ」


「ですね。中庭はそこそこにしておきましょう!」




隣の茜さんは私の言葉に笑顔で頷いてくれた。


私も少しずつ仕事が出来るようになってきているかも、と最近実感出来ていてすごく嬉しい。


茜さんも有馬さんも褒めてくれるから、皆の期待に応えれるようにもっと頑張ろっと!





< 230 / 314 >

この作品をシェア

pagetop