イケメン王子の花メイド

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——「お疲れ様です棗様!」


「うん」




棗様は今日の予定であったバイオリンのレッスンと英会話教室をつい先程終えられた。

私はというと、特に仕事も無かったのでずっと棗様の帰りを部屋の外で待っていたのだ。




「…あの、それでこれからのご予定は…?」




棗様に、今日は俺に付き添えと言われたこの私は一体何に付き合わされるのか。


お金持ちの坊っちゃんの考えは思いつきません。




「書斎に行く」




ツカツカと歩き出す棗様を、しばらくぽかんと見つめてしまった。

そして慌てて後を追う。



書斎…?


棗様は本がお好きなんでしょうか。



そうしてしばらく歩いていくと、ある一室に棗様は入って行った。


その部屋に私は思わず立ち止まる。




ここは初めて棗様と会った部屋だ。



…ていうか書斎だったんだ…。

前はビックリして周り見てなかったからなぁ…。



そろりと私もその部屋に入る。


すると、いくつもの本棚に並べられた大量の書物が私の目に飛び込んできた。



…圧倒である。




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