イケメン王子の花メイド






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「「「社長、おかえりなさいませ」」」



おじさん…もとい滝沢社長のリムジンに乗せられて例のお屋敷に着くと、何人ものメイドと執事によって出迎えられた。



圧巻……。

ほ、ほんとにこの人は滝沢グループの社長さんなんだ…。




「ご主人様、おかえりなさいませ」



すると一人の老執事が私達に近付いて来た。



「そちらの方は?」


「ああ、新しく雇ったメイドだよ。横山、この子を少し頼まれてくれないか」


「そうでしたか。なんなりと」




歩きながら話す二人を追っていく。



…ど、どうしよう。

流れについていけない…。




「まず制服に着替えさせてやってくれ。それからダイニングへ」


「かしこまりました」




スッと立ち止まってお辞儀をしたその執事さんは、歩いていた私を手で制止させた。



「それではご案内致します」



そうして私は言われるがままに屋敷の中へと連れて行かれた。



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