イケメン王子の花メイド
「…………え…」
そこで私の目に飛び込んできたのは、
「……ん?」
若々しい青年の裸だった。
「…なんだメイドか。ちょうど良かった、汗掻いたからこのシャツ洗っておいてくれ。それから新しいものを持って来い」
その青年は私に近寄って来ると、先程脱いだのであろう白いシャツを私に手渡してきた。
目の前に半裸の男の子がいるこの現状こそ、ついていけない。
私は顔を真っ赤にして俯く。
どどどどうしようっ!
私これから社長のとこ行かないといけないのに…!
ていうかこの人って誰なの!?
「……あれ、そういえばお前見ない顔だな」
そう言った彼は、不意に私に顔を近付けてきて。
「…っちょ!」
私は咄嗟にグイッと彼を押して引き離す。
…び、ビックリした…。
急に距離詰められるから……。
すると、その青年は眉間にシワを寄せてこちらを睨んできた。
「何だお前」
「…はっ!い、いやあの……すみませんっ」
私は慌てて頭を下げると、急いでその部屋をあとにした。
バタンと後ろ手にドアを閉めて、シャツを片手にダイニングへ向かって走る。
へ、部屋間違ってた!
左手の奥って言ってたのに間違っちゃった!
なんてパニック状態になりながら私はダイニングを探した。