キミが、好きです ~茜色の空の下~
まー、まわりはカップルだもんな。
家族……っつーか幼なじみで
買い物来てるの、俺らぐらいだけだもんな。
「あッ…!!……あれって…」
莉歩にいきなり手を引かれ、
グルンと後ろを向く。
冷たい、強い風が吹いた。
藍色の空の下、俺らだけ
――――時間が止まったようだ。
「叶多くん………莉歩、ちゃん…」
「こころ……」
目の前には、悲しそうな顔のこころと
……………なぜか、拓がいた。