神に一番近い男
主人 「なんだと。」とたかしに襲いかかる。あきらは、二人をかばいに回り、たかしと主人はもみ合いになり、たかしが包丁を奪い主人を倒す。そして、主人の上に乗り、
たかし 「なぜ俺が、天才占い師か教えてやろう。あんたを殺してでも二人を守り、予言を当てる。」
たかし 「覚悟」と言い主人に向かって力いっぱい包丁を突き刺す。しかし、包丁は、主人の首と肩の間に深く刺さり、主人は、ゆっくり目を開ける。たかしは、立ち上がり、主人を起こす。
たかし 「今、俺は、あなたを占った。あなたは、悪い人じゃない。あなたも今からガンバレば、いい人生が待っている。」
主人 「はい。」
たかし 「もう二人の前に姿を出すな。」
主人 「はい。すいませんでした。」
たかし 「あなたは、ここから南の方へ行き、新しい生活と仕事を見つけなさい。これを持って行きなさい。」と100万円の束を渡す。
主人 「ありがとうございいます。」と泣きながら言う。
主人 「悪かった」と高野と娘に誤る。
たかし「お酒は、控えめにしなよ。」
主人 「はい。ありがとうございました。」と出て行く。高野がたかしに近づき、
高野 「本当にありがとうございます。」
   「何と御礼したらいいのか。」
たかし 「いいんですよ御礼なんて。一つだけ約束して下さい。この事は、誰にも話さないで下さい。」
高野 「分かりました。」
たかし 「娘さんも元気だして。」
娘 「うん」とうなずく。
たかし 「それでは。」とあきらと家を出る。
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