ナナイロのキセキ

「ま、まあ・・・。」


(その通りですけど・・・。)


「うーん、でも、なるほどなあ。こういうところに何度も通うタイプじゃないと思ってたんだけど・・・。ナナちゃん狙いだったわけね!」

「えっ!いやいや、そういうわけじゃないんじゃないですか!?実際、いつも疲れてる感じでしたし・・・。」

「だからこそ!だよ。MGRに勤めてるんでしょ?忙しいって聞くよー。いくら疲れてるからって、こういうとこに来る時間すらないって!それをわざわざ時間作って、ナナちゃんに癒されに来てたんだよ。」

「えええっ!い、いや、それはだいぶ妄想が加速しているような・・・。」

「いーや!絶対そう!!」


(有馬さん、興奮してる・・・。)


「それで?デートにでも誘われたの?」

「デートっていうか・・・。食事に誘われたんです。」

「うん、デートだね。」

「デート・・・ですか?」

「デートでしょう、完全に!!もう、この子はー。」

腕をつつかれ突っ込まれる。


(そう・・・、なるのかな。付き合ってなくても。)



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