【完】イジワルな君と同棲(仮)中っ!
「諦めようって思ったんだ」
突然語り始めた堤くん。
「前、抱きしめた時、
もう、諦めないといけないんだって、
そう思ったんだ……でも、どうしても目をつむれば
冴島さんが浮かぶし…でも、冴島さんは……」
――――『泉と付き合ってんだからって』
堤くんは堤くんなりに
あたしのことを諦めようとしてくれていたんだ。
ちゃんと言わなきゃ。
ちゃんと千里への気持ちを言わなきゃ………