君想い【完】
ホラー物の映画が怖くて、
半泣きで僕の手を強く握るゆか。
最近はやたら
カップルらしくなってきた。
「いやー!」
虫は平気なくせに、
ホラー映画でいちいち悲鳴をあげる。
怖くもないし、
話の内容もさっぱり分からない僕は
睡魔に襲われて寝そうだった。
「ちょっと!純、寝ないで。マジで怖い!」
僕を揺すり起こして
それでも見ようとする。
「見なきゃいいのに。」
「怖いけど、みたいの!」
「なんだそれ。」
頭を撫でると
また、安心して映画を見だした。