君想い【完】
朝一に言われた。
ずっと祥吾を見てきてくれていた先輩の医師が、
ずっと僕と研究し話し合ってきてくれた先輩の医師が、
「今日が限界だ。」
と言葉を漏らした。
急いでみんなに連絡をして、今日のことを知らせた。
さりちゃんはもう5時間も病室にいる。
診察の合間を縫っては様子を見に来ているが、
まだ変わりはない。
先輩の医師は付きっきりで診ていてくれている。
「僕、また行かなきゃいけないんでお願いします。」
聴診器をぶらさげて病室を出た。
足の震えが止まらない。