いたずら太陽。〜世界で1つの光〜
二人の距離
[Side姫織]


目が覚めると白い天井と亮佑君が不安そうに私をみていた。


「姫織ちゃん大丈夫?ここ病院だよ。」

いつものおふざけキャラは消えていた。

「会長達には先帰ってもらった。
オレとあいつだけ残ってたんだ」

あいつ?

亮佑君は、ある方向に指を指した。

「太陽」

太陽は椅子に座り腕を組んで寝ていた。

「あいつが一番心配して一番後悔していた。」

後悔?何を後悔するんだろう?

「オレにも分からないんだ。
何を後悔してるのか。」

親友の亮佑君にも言えない事か…。

「そっか…。
ありがとう。
亮佑君も私の事心配してここに居てくれたんだよね?
本当にありがとう」

気のせいかもしれないけど亮佑君の顔が赤く染まった気がした。

「おっ…おう!
じゃあオレは帰るわ。
太陽は疲れてるみたいだからここに置いてくよ。
姫織ちゃんは頭をぶつけたから明日の朝まで様子見るらしいよ。
じゃあ明日朝迎えに来るから。」

亮佑君は私と寝てる太陽にむかって

「じゃあね。」

と一言言ってから帰って行った。
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