どっちかなんて選べない!~ヤンキーくんと王子様~





空き缶は音を立てて転がると、喧嘩をしているヤンキーたちのもとまで転がっていく。


「…あ?」


ヤンキーたちは一斉にこっちを見る。


…ああ、終わった。


「なに見てんだコラ!」


数人のヤンキーが私をジロジロと見る。


そして、ニヤリと微笑む。


「…なんだ、可愛いじゃねえか」


「丁度良い、付き合えや」


1人が私の腕を掴もうとする。


「…や、」




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