かわいい年下くん
さっきまで春くんの横で、ソファーに埋もれてたはず。
なのにどうして…?
本当に一瞬の出来事だった。
もはや、どうやってこの体勢になったかすらわからないくらいの早業で。
見かけによらず力持ちなんだなあ、と感心する。
「は、春くん?どうしたの…?」
てか、なぜわたしの上に春くんがいるのだろうか。
まあ、体重は全然かかってないし、重くはないんだけど。
よく意味が把握できていないわたしは、春くんの様子をじっとうかがっていると。
春くんがゆっくりと口を開いた。
「…センパイってさ、俺のこと男だと思ってる?」
と思ったら、こんな変なことを聞いてきて。
「春くんを女だと思ってるわけないでしょ」
確かに、そこら辺の女の子よりかわいいとは思うけど。
だからといって、春くんを女だなんて思ったことは一度もない。