あの人は俺たちの兄だった。
「うわぁ、アシカだぁ!」
「おっ、ちょうどだな。二人とも座ろう」
「うん」
「アシカショー楽しみだな」
丁度一番前が空いていたからそこに座る
まぁなんとなくそこにみんなが座らない理由がわかるけど
“ただいまよりアシカショーを始めさせていただきます。
アシカちゃんたち、皆様に礼!”
スタッフのお姉さんがそう言うとアシカたちがみんな一斉に鳴いてお辞儀をするように体を傾けた
それだけで周りからは大きな声援がわく
アシカショーを見るのは初めてだからわくわくする