あの人は俺たちの兄だった。


「あれは・・・俺たちを引き取ったばあちゃんが死んで一年くらいたった時だったかな」






「やめて!なんで・・・なんでこんなことするの」

「うっ、ひっく・・・ひっく」


怖い、怖い

なんで父さんは俺たちを引き取ってくれなかったの

なんで母さんは、おばあちゃんは死んじゃったの

なんでこの人は僕たちを殴るの

いや・・・・いや、怖い


「怖い・・・」

「助けて・・・お兄・・・・ちゃん」


また殴られるっ


「やめろ」

「あんた・・・・またっ」


お兄ちゃんっ・・・

俺たちの唯一の味方


「なんで弟たちに手を出す!この子たちは・・・あんたの妹の子だろ!
 ばあちゃんが死んで、それでも引き取るといったのはあんただろ。
 なのになんで」


お兄ちゃんは苦しそうに、俺たちの分まで怒っていた

いつもそうなんだ、お兄ちゃんはどこにいても僕たちを助けてくれる

僕たちのヒーロー
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