【ミドリガメ日記】みーちゃんと私
「ちびちび。ほら、美波だよ。私と良く似てるでしょう?」
すっかり大人の女の人になったみーちゃんが、胸に抱いていた白い固まりを私に見えるように傾けた。
「うぶぅ~」
わわっ!
何これ?
白いふわふわが、動いている。
そのまあるいお顔の大きな黒い瞳が、好奇心の光をたたえてキラキラ輝いていた。
「ほら、みーちゃん、これがちびちびだよ。お母さんが小さい頃からの大切なお友達なのよ」
大きなみーちゃんが、小さな小さなみーちゃんに、優しい笑顔を向ける。
そうか。
みーちゃん。お母さんになったんだね。