【ミドリガメ日記】みーちゃんと私
「うわ~っ。可愛いっ! 小さい亀さんがいっぱい~」
幼い子供特有の、きゃんきゃんした甲高い声が水槽に反響する。
視線の端っこに、三、四歳くらいの髪をツインテールにした小さい女の子と、六、七歳くらいのおかっぱの女の子。
姉妹かしらね?
おばあちゃんらしき年輩の人に連れられて、水槽を盛んに覗き込んでいる。
ああ……、又、子供ね。思わずため息。
夏休みに入って学校がお休みになったから、子供連れのお客が、凄く多い。
って言うか、ほとんどそれね。
子供に買われるのって、何か悲惨そう。ちゃんと、お世話してくれるのかなぁ?
私は、ちらっと視線を上げて、その子達の顔を見た。