キミと奏でる恋模様。

出会い






聖凛学園は幼稚部から高等部まである国内屈指の進学校ですよ。

特に高等部はレベルが高く有名だそうです。



というのは全て朝、アリスが杏里から聞いたことだ。




私、そこまで頭良くないんだけど…
そんなことを心配しながら聖凛学園までの道のりを歩くアリス。




「……聖凛学園ってどっちだったっけ…?」




家から5分くらいで着くって言っていたのに、聖凛学園はまだ見えてこない。




「迷っちゃったみたい…」




辺りは人通りが少なく道を聞ける人はいない。




仕方なく携帯電話で杏里に電話しようかと鞄の中をあさる。




「…あ、あれ?」




いくら鞄の中を探しても携帯電話は見つからない。




「どうしよう…」




アリスはキョロキョロとまわりを見回す。




すると後ろから聖凛学園の男子制服を来た男の子が歩いてくるのが見えた。




道を聞くなんて…
と思いながらも勇気を出して声をかける。




「あ、あのっ!」




「…何?」




その男の子は面倒くさそうに答える。




「い、一緒に行ってもいいですか?」





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