バレンタイン【短編】
「目も青いし金髪だしって昔からよくいじめられてね。ツンケドンの出来上がりってわけよ」
くすくすと笑う。
『そうだったんですか』
「だから仲良くしてやってくれないかな……。友達いないのよこいつ」
「うっるせーな。大きなお世話だ」
薄っすらと目を開ける桜庭君をみて、先生は悪戯が成功した子どものようにはにかんだ。
「あんたも目が覚めたことだし。私は、あんたのお母さんに電話してくるね。今日は早退」