『推し』が『好きな人』だったと自覚してしまった。 　　だけれど、もう彼はアイドルをやめてしまう。 　　アイドルじゃないあなたは、私の知らない場所で知らない素敵な人と恋に落ちるんでしょう？ 　　「こんなに辛いなら、出会わなければ良かった」 　 　　そう思っていたのに、どうやら彼は私を探しているみたいで…？ 　　『なんで最後のライブにも来てくれなかったの』 　　 　　クールで飄々としているのに誰より繊細で壊れやすい彼と、 　　なんでもそつなくこなすのにどこか不器用で素直になれない彼女の、 　　重たくて優しい、ガラス細工のような恋のお話。