雨堤 心花さんの作品一覧

天才建築家の不器用な求婚――仕事のはずが、一途に愛されていました

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恋愛(純愛)15ページ

ドラマチックプロポーズコンテストエントリー中
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 旧家の一人娘・三崎紬、二十七歳。 誰かの期待に応えることは得意でも、自分の願いを口にするのは苦手だった。 そんな紬が初めて「残したい」と望んだ、亡き祖母の離れ。 修復の相談に訪れたのは、国内外で高く評価される天才建築家・久世律だった。 端正な顔立ちに、物静かで誠実な物腰。 けれど、現場帰りの肩についた埃には無頓着で、恋文を読めば「結婚したあとのことを、よく考えていますね」と大真面目に感心する、少し変わった人。 離れで見つかった古い恋文を読み解きながら、二人の距離は少しずつ近づいていく。 好きだと話した卵焼きを、覚えていてくれること。 夢中で語る文書の話を、最後まで聞いてくれること。 その優しさを特別だと思いたくても、紬は自分に言い聞かせていた。 ――これは、仕事の関係だから。 やがて、望んでいた遠方の資料館への転職が決まり、打ち合わせも終わりを迎える。 もう、会う口実はなくなってしまう。 そう思った紬に、律が差し出したのは、一通の手紙だった。
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