地味で構わない。 私は…元の姿を封じたい。 そう思っていた――。 「地味だろうが、その可愛さなんか誰にも封じれねえよ」 「見てられないぐらいおまえは可愛い」 「存在自体で心臓が跳ねる」 「こっち見て？　……やっぱ可愛いじゃん」 　その言葉をかけてくれるのは、大好きな幼なじみの牡丹。 　大切な友達なんかで済まされてなかったことも、私は知らなかった――。 最強の娘の、無自覚な最強美少女 神城　琴音　　Kotone−Kamishiro 愛重し、大富豪の子息の最強美男子 梅屋敷　牡丹　Botan−Peonia−Garcia−umeyashiki 可愛さ満点？　正体は無感情アイドル 松平　縁　　　Enishi−Мatsudaira 兄貴的存在の最強女総長さま 松平　照　　　Sho−Мatsudaira 落ち着いた頭脳派の最悪謀士 大森　陽　　　Hinata−Ohomori お茶目な最年長のお医者さま 六郷　常葉　　Tokiwa−Rokugo 寡黙な最年少の実力派役者 六郷　豊葉　　Toyoha−Rokugo 伝説を残して消息を絶った少女 藍姫　　　　　Aiki 最強総長姉弟の生みの親 松平　康助　＆　鎌田　音歌 Kosuke−Мatsudaira　＆　Otoka−Kamata 無邪気で冷淡な百目鬼の番人 鮫洲　泰子　　Yasuko−Samezu 世界を股にかけた仁義の秀才 梅屋敷　蘭丸　Ranmaru−umeyashiki 悪を許さぬ鬼神たちのダークホース 鎌田　彩夜　　Aya−Kamata 中坊を守るムードメーカー 六郷　穂多瑠　Hotaru−Rokugo 彼らに眠る、深いつながりは？ 私の運命は？

「――おまえの前だけだよ、こんな優しいのは」 「かわいすぎて死にそうだ」 実は最強の美少女の地味子 河野　早耶夏　Sayaka−Kono クールな最強美男子総長 夜崎　冷十　　Reto−Yozaki お茶目なサイコパスアイドル 音無　優希　　Yuki−Otonashi 冷十の傍らのしっかり者 神山　冬舞　　Toma−Kamiyama 最強の御曹司たちと、ふつーの私では、天と地も差があった。 のに、あの人たち、それを飛び越えてきた……。 ただ私は、校内の風紀や安全を守ろうって自分で思ったから、そうしただけ。 あなたたちのためじゃない。 みんなのために私は立ち向かった。 まさかそれが、彼らをおびき寄せる原因になるとは思わずにね……。 そう、それだけ。 あの人たちにとっては、殴って成敗するのは日常の一つだから、驚くことはなかろうに。 ――私がやっていたから、驚いたんですか？ ――軟弱そうな、私が同じことをしていたことに、驚いたんですか？ 理由は……私にはわからない。 原因はわかるけど、どうしてそれを原因にして私に寄るのかが疑問。 でも……。 御曹司さんたち、一体これはどういうことですか！？