野崎陽菜（27） 現実主義の堅実司書 　× 渡會俊哉（33） 理想主義の御曹司 マジメで倹約家の陽菜は、自分に結婚する日がくるなんて考えたこともなかったが、 友人の結婚式の二次会で出会ったばかりの俊哉から突然プロポーズされ……！？ 大幅に加筆・修正して、2025年12月にベリーズ文庫から刊行されます。 番外編もありますので、書籍版もよろしくお願いいたします！

　森下　佳菜（もりした　かな）２４歳 　藤本総合病院の小児科看護師。 　十歳のときに交通事故で両親を亡くし、以来祖父である宗治とふたり暮らし。 　 少し内気だが、根はしっかり者。誰とも付き合ったことがない。 　 　藤本　和樹（ふじもと　かずき）３２歳 　 心臓血管外科専門医。藤本総合病院を経営している一族の次男。 　 モデルか俳優ばりにかっこよく、モテまくるが、誰とも付き合おうとしない。 　 クールで無駄口を叩かない。 　 宗治に強く憧れていて、もともと藤本総合病院が得意としていた 　 脳外科ではなく心臓血管外科の専門医になった。 　＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋ 　祖父が倒れた現場に偶然居合わせ、助けてくれた和樹から 　契約結婚を持ちかけられ、佳菜は戸惑う。 　同じ病院に勤めているとはいえ、科が違う和樹とはほとんど面識がないからだ。 　それでも「佳菜が嫁に行くまで手術は受けない」と言い張る祖父に 　心臓手術を受けてもらいたくて、契約結婚を了承。 　ふたりの結婚生活がはじまる――