黒崎 優依音さんの作品一覧

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三つ子の真ん中。 眩しい姉と賢い妹に挟まれた私は、どこにでもいる“普通”だった。 それなのに、クラスの人気者・海(かい)は、なぜか私にだけ距離が近い。 からかわれて、笑って、流されそうになった昼休み―― ふと見えてしまった、彼のスマホの着信。 そこに表示された名前は、 かつて私が好きだった人の名前だった。 忘れたふりをしていた恋が、静かに動き出す。 地味で“ハズレ枠”の私が、 もう一度、誰かに選ばれるなんて思っていなかったのに。 恋と過去がすれ違いながら近づいていく、 じれったくて、やさしい青春ラブストーリー。
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わたしの夢は、優しい年上の男性に、夢の国で告白されること。 ずっと、そんな恋に憧れていた。 けれど大学の研究室で出会った先輩――沢木郁人は、無口で、合理的で、ロマンなんて欠片もない人だった。 クレーンゲームを見れば「買った方が確実で安い」と言い、かわいい服を着ていけば「研究には向かない」と言う。 王子様には、ほど遠い。 それなのに。 一緒に研究をして、一緒に食事をして。 気がつけばキスをして、互いの家を行き来して。 「好き」という言葉もないまま、二人でいることだけが当たり前になっていく。 恋愛はもっと、胸が高鳴って、苦しいほどの思いに身を焦がすものだと思っていた。 想像よりも、ずっと静かなこの気持ちは、だけど他の人には向けたことのないものだった。 夢見ていた恋とは、何もかも違う。 それでも、あなたがいる家に、一緒に帰りたい。 同じベッドで眠りたい。 ――わたしが一緒にいたいのは、あなたでした。
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