omochiさんの作品一覧

上林弥生の事情
omochi/著

総文字数/45,634

恋愛(キケン・ダーク)7ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
ヤンデレ御曹司の、壮大なる自業自得。 整った容姿に、柔らかな京都弁。 家柄も財力も申し分なく、若くして投資会社の代表取締役を務める上林弥生(二十七歳)。 そんな彼が二十年間、ただ一人だけ愛し続けてきたのは、幼馴染の東雲瑛美だった。 誰よりも大切で、絶対に失いたくない女性。 けれど弥生は、たった一度の告白すらできなかった。 もし断られたら。 もし、二十年来の関係まで失ってしまったら。 そんな恐怖から、彼が選んだのは、とんでもない方法だった。 瑛美の実家が経営する東雲建設を、意図的に経営危機へ追い込む。 そして巨額の救済融資を申し出て、その条件として瑛美との結婚を要求する。 こうして二十年越しの初恋を叶えた弥生だったが、結婚生活は思い描いていたものとは違った。 気心の知れた幼馴染だった瑛美は、彼を実家の恩人として扱い、すっかり他人行儀に。 結婚すれば、これまで以上に近くにいられると思っていた。 それなのに、妻になった瑛美は、幼馴染だった頃よりもずっと遠い。 さらに、自分の策略が妙にうまくいったと思っていたら、東雲建設の内部では別の不正が進行していた。 妻との関係も、会社の再建も、一筋縄ではいかない。 普通に求婚すればいいものを、石橋を叩きすぎて、とんでもない大迂回をしてしまった男。 その結果、自分で壊した会社を自分で立て直しながら、愛する妻との関係も取り戻す羽目になった。 これは、仕事では有能、恋愛では致命的に臆病な財閥御曹司と、その妻が織りなす、少々規模の大きな愛と執着の物語。 そして、二人の結婚から始まる、財閥一族の事情。
pagetop