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紫猫
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先輩とおいらの5年カン!!
紫猫/著

総文字数/3,183

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衝撃的だった… 洗濯物の中から… まさか。。。 ふんどし がでてくるなんて… 仙台の寒い冬、傍らに眠る先輩の顔を見て、おいらはハハハッと引きつるように笑う。 先輩は、酒臭い寝息をたてながら、まるで柴犬のような可愛らしい寝顔でスヤスヤと… いや、ときどき歯ぎしりとイビキを交えながら、ノタウチまわるような寝返りを打って眠っている。 今日のサークル飲み、確かに先輩はいろんな意味でヒーローだった。 卒業生の追コンなのに、卒業生よりも目立ってしまった「蛍の光」オカリナ演奏 真面目な本人をしり目に、会場は笑っていいのか、止めていいのか分からない空気を醸しだし 飲み会終了後、(-_-メ)っぽい人が飲み屋街のゴミ箱を蹴り倒しながら歩いていても、後ろからゴミ袋を整理整頓していくし 二次会のカラオケでは、アニソンメドレーを20分独走 そして、終電を逃し 近所のおいらが、タクシーで先輩を送り届けるということになって そして親切に布団に寝かしてあげ、干していない洗濯物が入ったカゴを見つけ、善意で干してあげていた時に「ふんどし」なのである。 ふんどしって、どうやって干せばいいの? っていうか、これ 手でぬってあるし!? うわー 自家製かよ… とりあえず、ヒモが2本でていたので、それを洗濯ばさみに挟んで終了。 汚らしい部分に触らずに済んでホッとしたのもつかの間だった。 からっぽになった洗濯カゴを洗濯場に戻し、先輩ん家の食器棚からコップ取り出し、水を飲んで帰ろうとしたしたその時だった。 「…ってゆーか…って…ってんじゃんか~」 …内容はよく聞こえないが、陽気な人だ。。。 きっと前世はスペインとかジャマイカとかその辺の人だったに違いない… 一応、目は覚めているみたいなので、一言いってから帰ろうと思い、先輩の寝ている部屋のふすまを開けた。

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