“愛”ってきっと。 簡単に手に入るようで入らない。 お金で買える、愛。 無償に捧げる、愛。 慈しみの…、愛。 あたしには、 与えられなかった愛情。 　 ねぇ、お義父さん。 怖くて聞けなかった事があるの。 あたしを少しでも…、 ほんの少しでも、 愛してくれてた…？ あたしの視界は、暗闇のまま。 太陽が、酷く熱いよ…‥。 ＊この作品は「アカイナミダ」との完全リンク本となっております。 上下巻ではなく、同時進行でのリンク本ですので、そちらも併せてお楽しみ頂ければ幸いです。

子供は親を選べない。 そんなコトは解ってんだよ。 「虐待」だなんて、悪夢みたいな言葉を知ったのは小学５年。 でも、信じてた。 母さんを…。 これ以上ない憎悪を含ませた目で睨み付ける「母さん」が「あの女」に変わった中学２年の夏。 オレは捨てられた。 あの女に、迷いもなく捨てられたんだ。 嗚呼、血の涙が流れてく――。 あの女との、 微かに残る思い出と共に……。 ＊この作品は「黒い太陽」との完全リンク本となっております。 上下巻ではなく、同時進行でのリンク本ですので、そちらも併せてお楽しみ頂ければ幸いです。

哀しい時も、辛い時も。 楽しい時も、苦しい時も。 ボクはいつもキミを見てた。 好きだよって、 いつも叫んでいたよ…。 どれだけ想っても、 求めても…。 ボクの言葉は伝わらない。 ボクの声は――‥。