プロフィール
「最後の日」壁ドンコンテスト入賞
「君が好きだよ」ベリカフェ通信NO.77 カフェタイム小説
「最後のデート」ぎじプリコンテスト入賞
「それが愛ならかまわない」特集vol.71 オフィスラブ同僚編掲載
「独占欲」編集部オススメ掲載
本当にありがとうございます。
諸々停滞中ですがしばしお待ちを。
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クリスマスイヴの夜に最高級のディナーコースを一人で予約している彼女と、それを見守るホールスタッフ。 美味しそうに料理を味わう彼女に彼は昔の恋人の姿を重ねていく…。 戻れない過去とだからこそ大切にしたい今を行き来しながら、 締めのデザートとシャンパンは最後にとびきりの幸福感を運んできてくれる。 冬の夜にぴったりの、暖かい物語。 読み終えたら最初に戻ってオードブルからもう一度、ぜひフルコースで味わって下さい。
クリスマスイヴの夜に最高級のディナーコースを一人で予約している彼女と、それを見守るホールスタッフ。
美味しそうに料理を味わう彼女に彼は昔の恋人の姿を重ねていく…。
戻れない過去とだからこそ大切にしたい今を行き来しながら、
締めのデザートとシャンパンは最後にとびきりの幸福感を運んできてくれる。
冬の夜にぴったりの、暖かい物語。
読み終えたら最初に戻ってオードブルからもう一度、ぜひフルコースで味わって下さい。
何の障害もなく初恋の人と結ばれ波乱なく生涯を共にする、という恋愛を送る人は、割と少数だと思う。最終的に一人と添い遂げるとしても多くはそこに至るまでに失恋や別離の経験を一つ二つは持っている。 恋愛のどこを切り取るかで物語は意味を変える。 LB4は6人の男女の恋愛の一部を切り取ったオムニバスだ。千佳やえみの通過儀礼や「断ち切って次に行く」女性陣と「引きずる上に詰めが甘い」男性陣の差。甘いだけじゃない、恋愛のリアルが詰まっている。 各章を短編として見ると微笑ましかったり切なかったりするラブストーリーで、けれど繋げて一つにまとめると不思議な捻れが生まれる。それをメビウスの輪の様に綺麗に収まるリンクにさせず、捻れたまま続いていく形にしてあるのがこの物語の魅力的な所だと思う。 個人的には細切れに読むより一息に読み終える事をお勧めする。 砂糖菓子の合間に、心の奥底を引っ掻く刺激をぜひ。
何の障害もなく初恋の人と結ばれ波乱なく生涯を共にする、という恋愛を送る人は、割と少数だと思う。最終的に一人と添い遂げるとしても多くはそこに至るまでに失恋や別離の経験を一つ二つは持っている。
恋愛のどこを切り取るかで物語は意味を変える。
LB4は6人の男女の恋愛の一部を切り取ったオムニバスだ。千佳やえみの通過儀礼や「断ち切って次に行く」女性陣と「引きずる上に詰めが甘い」男性陣の差。甘いだけじゃない、恋愛のリアルが詰まっている。
各章を短編として見ると微笑ましかったり切なかったりするラブストーリーで、けれど繋げて一つにまとめると不思議な捻れが生まれる。それをメビウスの輪の様に綺麗に収まるリンクにさせず、捻れたまま続いていく形にしてあるのがこの物語の魅力的な所だと思う。
個人的には細切れに読むより一息に読み終える事をお勧めする。
砂糖菓子の合間に、心の奥底を引っ掻く刺激をぜひ。
たった5頁の中で描かれる一つの恋の誕生から終焉まで。
作品内の感情の表現が目に浮かぶ程色鮮やかなのと同じ様に、必要最低限の言葉で二人の変わっていく様を表現する描写もとても鮮やか。
結果的にお互いを傷つける事になったけれど、かけがえのない恋だった。時間が経てばきっとそう言えるようになる、切ないけれどどこか温もりを感じる恋人達の物語。
春日ココ。さんの作品はいつも現実は甘いだけじゃない事をやんわりと教えてくれる。 母と死別し義父と暮らす亜澄。 水商売をしていた母や若過ぎる義父といった少し特殊な環境が時に亜澄を傷つけ、また強くする。 「砂の鎖」で描かれているのは主人公亜澄の成長だ。 ただ亜澄は一足飛びに大人にはならない。何かを経て変わってゆく部分があり、また変われない部分も残しながらその階段を一歩ずつ登って行く。物語はその過程を切り取っている。 決して太刀打ち出来ない現実の壁が彼女を阻むけれど、切なさを残しつつも温かい気持ちになるのはそれでも尚前を向いて進もうとする亜澄の意志を感じる事が出来るからだ。 読み終えると作中一番の「大人」である教師佐伯の言葉がじんわりと沁みてくる。「大人になるということは自分の弱さと向き合うこと」。 読んだ人間の心の端を優しく引っ掻き微かな傷を残す、そんな青春小説。
春日ココ。さんの作品はいつも現実は甘いだけじゃない事をやんわりと教えてくれる。
母と死別し義父と暮らす亜澄。
水商売をしていた母や若過ぎる義父といった少し特殊な環境が時に亜澄を傷つけ、また強くする。
「砂の鎖」で描かれているのは主人公亜澄の成長だ。
ただ亜澄は一足飛びに大人にはならない。何かを経て変わってゆく部分があり、また変われない部分も残しながらその階段を一歩ずつ登って行く。物語はその過程を切り取っている。
決して太刀打ち出来ない現実の壁が彼女を阻むけれど、切なさを残しつつも温かい気持ちになるのはそれでも尚前を向いて進もうとする亜澄の意志を感じる事が出来るからだ。
読み終えると作中一番の「大人」である教師佐伯の言葉がじんわりと沁みてくる。「大人になるということは自分の弱さと向き合うこと」。
読んだ人間の心の端を優しく引っ掻き微かな傷を残す、そんな青春小説。
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