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流行を中心に回る世界で、私達は沢山のことを見逃しています。それを思い出させてくれるのは、とあるコーヒーショップに住んでいる一脚の椅子。彼の目線で、この物語は進んでいきます。 人と人との繋がりや、物(者)を大切にする気持ち、自然への恩恵など、今を生きる人達とは縁遠くなりつつあることが、このお話の中には詰まっています。自分を見直し、周りに目を向けるには、とても良い作品です。しかも、心が洗われます。 未来の子供達にも、是非読んで欲しい一作です。
弾けるサイダーの泡のように、突然始まって淡く過ぎていく恋。あからさまなハッピーエンドや後味が微妙なバッドエンドが苦手な私には、『戦国サイダー』のラストはとても好みで、しっくりきました。 最後の二つの章は、合縁奇縁”を信じている身として、とても嬉しかったです。そして、“見えない壁を越えるのは難しい”という事実に反せず、納得できる無理のないエンディングでした。 ――“ひと夏の恋”なんかじゃない。二人の思いは、この先も続いていくのです。
澄ちゃんと新庄の言葉遣いは酷いものの、終始言いたいことをはっきりと言う二人には、スカッとさせられます。 ここまで鬼畜な人間が居たか……という非道ぶりは、いいよさん流ドSでしょう。また、ここまでパワフルな女の子を見たのも初めてで、とても楽しませてもらいました。 鬼畜に溶かされたい方、気分を晴れやかにしたい方、是非いらっしゃい!
作者のK,氷さんが一つ一つのお話を簡潔に分かりやすくまとめてくれているから、その必要はないのですが……あえて、もっと深く浸ってみて下さい。短いからとサクサク読まず、ゆっくり読んだ方が、この作品は楽しめると思います。 花言葉と各物語のシンクロ、お見事でした。他の作品にも期待しています。素敵な作品をありがとうございました!
すぐに切れてしまう繋がりもあるけど、何年も何十年も消えない絆があるのもまた事実。この作品には「愛情」や「友情」、「家族愛」といった沢山の絆があったことを、完読した方なら思い出すでしょう。 個人的な話になりますが、私は高校時代に茶道部へ所属していたにも関わらず、「一期一会」という言葉があまり好きではありません。“一度出会った人と長く付き合っていきたい”という気持ちが、根底にあるからです。それが大好きな人なら、尚更。 なので、私はこのお話を「恋愛」という狭い枠でくくってしまうのは勿体ないと感じました。もっと壮大なスケールで私達に訴えかけていると、そう思うのです。上手くまとまりませんが、最後に那智君のお母さんに“ありがとう”を伝えて、レビューとさせて頂きます。 十和さん、素敵なお話をありがとうございました!
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